16: コロン◆yEkKt7TKiA 2017/07/21(金)21:27:36 ID:omq

ある若いカップルが、車で山道を急いでいました。
日もとっぷりと暮れた暗い山道です。
カーラジオも電波が届かないのか途切れがちに。
そんな時、突然車が故障してしまったのです。
助けを呼ぶためには彼氏は彼女をひとり車に残し、山をおりることにしました。
ひとり残された彼女はドアをしっかりロックし、ひたすら彼の帰りを待ちました。
どれくらい待ったでしょうか?
車の天井のあたりから、ズル、ズル・・・
と重いものを引き摺るような音が聞こえてきました。
それは遠ざかりも近づきもせず、一定のリズムを刻んでいます。
恐怖に身を震わせながら辺りを見回しましたが、暗闇が濃くてよく見えません。
逃げ出そうにも、何がいるか分からない暗闇に飛び出してゆく勇気など毛頭なく、
そのまま時間だけが過ぎてゆきました。
それからしばらくして、彼女は眩しいライトが近づいてくるの気がつきました。
どうやら近づいて来るのはパトカー。きっと彼が呼んでくれた助けに違いない。
でもあいかわらずズルズルと無気味な音は聞こえています。
ゆっくりと近づいてきた警察官は彼女に事情を聴いたあとで
「わかりました。でももう大丈夫。ゆっくり車を降りてください。でもいいですか、決して車の方を振り向いてはだめですよ」
そううながされ、車外に足を踏み出した彼女。
しかし、車から出た瞬間、ふと気になって後ろを振り向いてしまいました。
彼女の目に映ったのは、車のすぐ後ろの木に吊るされた、ボーイフレンドの無惨な死体でした。
ずっと響いていたあの不審な音は、首をくくられ吊された彼の足が、風にゆられて車の天井をこすっていた音だったのです。
結局彼は、いつ、誰に、どのように殺されたのかは今でもわからないままです。

引用元: ・【都市伝説】第5回都市伝説を語る会管理人が選ぶ【50選】